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ドラッグストア大手が介護事業拡充へ

ドラッグストア大手が介護事業を拡充するというニュースです。
ココカラファインは2013年3月に高齢者向け住宅の運営を開始し、クリエイトSDホールディングスは日帰り型の介護サービス拠点を今後2年半で倍増するなど、これまで医薬品や化粧品の販売を柱に成長してきたドラッグストアだが、1947~49年生まれの団塊の世代が65歳に達するなど急速な高齢化をにらみ、事業の幅を広げるということです。
セイジョーやセガミを運営するココカラファインは13年3月に埼玉県狭山市に介護や食事などのサービス付き高齢者向け住宅を開業、95戸の中規模施設で、デイサービスや定期巡回などの機能も備えている。
ドラッグストアが自社で高齢者住宅を運営するのは珍しいことだが、同社はこの事業を通じて地域の医療機関や介護関連施設と、医薬品や健康食品の販売や宅配などで連携し、住宅に訪問介護や看護の施設も併設して周辺地域に住む高齢者への介護サービスも始める計画。
ドラッグストアは医薬品のほか生活雑貨や健康食品、介護用品などシニア層が必要とする商品を多くそろえる特徴を持つ。
11年4月に介護保険対象となった高齢者施設の運営を新たに手掛け、ココカラファインは価格競争が激しい物販事業とは別の安定収益源をつかむ。

神奈川県を中心にドラッグストア「薬クリエイト」を展開するクリエイトSDホールディングスは、日帰り型の機能訓練施設「サロンデイ」を現在の26施設から2年半後の15年5月期末には50施設に倍増する。
日常生活に必要な筋力や体力を維持することが目的で、周辺に住む70歳代前後のシニア層が週1~2回の頻度で約3時間のトレーニングをこなす。
150平方メートルほどの訓練スペースを自社のドラッグストアに併設し、本業の生活用品や処方箋薬の販売に役立てる狙いもある。
同社が多数出店する横浜市や川崎市の住宅地は今後10年程度で急速に高齢化率が高まる見込みで、物販事業に加えて地域に密着した介護関連サービスを成長の柱に位置づける。

高齢者対応で先行するスギホールディングスは、看護サービス子会社のスギメディカルで在宅医療や看護などシニア向けサービスの可能性を模索してきた。
同社は千葉県柏市で「長寿社会まちづくり」プロジェクトに参画し、65歳以上の高齢化率40%を超える同市豊四季地区で、東京大学や学研ホールディングス子会社などと連携して14年春開業をメドにシニア向けの新施設を計画する。

ドラッグストアは値下げを進めるスーパーや利便性に優れたコンビニエンスストアとの競争が激しく成長スピードは鈍化しているが、他の小売業が簡単には参入できない医療や介護の分野で事業展開することで、新たな成長基盤をつくるということです。

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