墨田区、市民後見人の育成に力

東京都墨田区が高齢化による認知症患者の増加に対応するため、第三者が後見人になる「市民後見人」の育成に取り組んでいるというニュースです。
昨年から独自の養成講座を設けたほか、一般の人に興味を持ってもらおうと漫画で制度を説明した冊子を配布し始めたようです。

市民後見人の養成講座では医師や社会福祉士などを講師に、生活保護や介護保険制度などを講義し、実際に高齢者への接し方を学ぶ実務研修も設けた。
漫画冊子は子育てが一段落した主婦が講座に参加し、市民後見人として活躍する様子を描いた。
認知症高齢者を老人ホームに入居できるようにする手続きなどを紹介したり、区や社会福祉協議会、高齢者支援総合センターなど様々な組織が市民後見人を支えることも明記しているとのことです。

墨田区は高齢者のうち独り暮らしが全体の３割を超え、区は「都心部では身寄りがいなかったり、様々な事情で家族に頼れなかったりするケースが増えている」と危機感を強めており、後見人の需要がさらに高まるとみている。