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生活保護世帯の学生対象に介護職希望者に貸し付け実施 厚労省

厚生労働省が来年度から生活保護世帯の高校生が卒業後に介護福祉士の養成施設などへの入学を希望する場合、学費や生活費を貸し付ける制度を始めるというニュースです。
卒業後5年間介護・福祉職に就けば、全額返済を免除し、生活の安定につながる資格の取得を支援するとともに、介護・福祉職で不足しがちな人材確保につなげる狙いがあるということです。
介護福祉士や社会福祉士を目指す高校生向けの支援制度を、生活保護世帯向けに拡充、2年間の授業料を月額5万円以内で貸し付けるのに加え、生活費の一部も貸し付けるのが特徴。
生活保護費のうち食事や衣服をまかなう「生活扶助1類」と同等の金額を上限とする方向で、たとえば物価の高い東京23区では4万円程度で、地方の方が安くなる。
全額無利子で貸し付け、5年以上介護・福祉職に就いた場合は全額返済を免除、必要があれば、入学や就職への準備金としてそれぞれ20万円ずつ貸し付ける仕組みもある。
生活保護世帯では、「貧困の連鎖」が問題になっているが、厚労省によると、保護世帯の世帯主が過去の出身世帯でも生活保護を受給していた確率は約25%と高水準にあるという。
介護・福祉職での慢性的な人員不足も深刻で、労働力人口に占める介護職員数の割合は2025年にかけて現在の倍近く必要との試算もあるが、厚労省は金銭面で支援することで、人材を確保したい考えだということです。

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