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住宅設備メーカー、高齢者向け住宅リフォームの需要喚起へ

住宅設備メーカーが高齢者向けの住宅リフォームの需要喚起を急ぐというニュースです。
LIXILグループが自動点灯する手すりを11月に売り出すなど各社は新製品の準備中で、新築市場が伸び悩むなか、魅力的な設備を提案し、成長余地の大きいバリアフリー化のための改修需要を開拓する考えだということです。
65歳以上の高齢者がいる家庭は現状で約2千万世帯と、このうち手すりの設置など初歩的な配慮を加えた住宅に住む世帯は4割で、車いすで通行可能な廊下幅などの条件を満たす高度なバリアフリー住宅は1割に満たない。
在宅で自立した生活を望む高齢者が増える一方、既存住宅の設備条件はまだ整っていないのが現状。
調査会社の富士経済によると、高齢者向けの住宅リフォームの設備・建材市場は年間200億円、手すり設置や段差解消など10万円前後の低額案件が大半を占めているということで、需要喚起に向けて、住設メーカーが新製品の開発で知恵を競っている。
LIXILは高齢者が自宅内の移動で最も困難を感じる階段に着目し、足元を効率的に照らす方法として、これまで活用してこなかった手すりの下に照明を取り付けた。
周りが暗くなるとセンサーが感知し、点灯する仕組みで、照明には消費電力の少ないLEDを採用し、電気代は年間100円未満に抑えられるという。
新製品をテコに階段建材の年間売り上げを20億円と2~3割伸ばす。

TOTOが開発した寝室に設置可能な水洗トイレは排せつ物を細かく粉砕し直径3センチメートルの細い管で排水、通常のトイレは管の直径が3倍の9センチメートルのため、壁に大きな穴を開けることになり、設置場所を選べなかったが、壁の穴から半径2メートルの範囲で便器を自由に動かすこともできる。
価格は50万円程度を予定し、販売目標は3千~4千台をめどに検討している。

このほか、YKKAPは2013年にも、高齢者が車いすで出入りすることを想定した新しい窓を売り出す。
玄関を車いすが出入りできるようにするためには大幅な住宅の設計変更が伴うが、外から開け閉めできる専用錠が付いた窓を幅の広いリビングの開口部に取り付け、車いすでの出入りに利用し、スロープ付きデッキを取り付け、窓を玄関代わりとし、専用のひさしも準備する。

住宅のバリアフリー化は政府も後押ししており、国土交通省は20年に高齢者のいる住宅で初歩的な配慮を75%、高度なバリアフリー化を25%に引き上げる目標を設定して11年10月にバリアフリー住宅の建築費補助を始めた。

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